【実践編】「怒り」について考える⑤
- サポート教室かたつむり

- 2021年9月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年10月4日

大人だって子どもだって、みんなが持っている身近な感情。
でも、一歩使い方を間違えれば、自分も相手も傷つけることになる・・・
そんな「怒り」について、いろんな角度から考えてみるシリーズ第5弾!
今回はいよいよ実践編!「怒り」のコントロールについて考えてみたいと思います。
「怒り」をコントロールするって・・・怒らないってこと?
いえいえ、違うんです!
「怒り」にはマイナスなイメージがあるため、怒らないのが良いことだと思われることもありますが、実は、「怒り」も重要な役割をもつ、大切な感情の一つなのです。
「怒り」の役割には、次のようなものがあります。
① 自分の身を守る
② モチベーションになる
③ 相手とのコミュニケーションになる
それでは、一つずつ見ていきましょう!
「怒り」の役割① 自分の身を守る

強い「怒り」を感じると、鼓動が速くなったり、血流が増えたりします。身体の中では、「攻撃ホルモン」とも呼ばれるアドレナリンなどがたくさん分泌されます。これは、目の前の危険に対して、「戦う」または「逃げる」ための行動をとるための、人間の本能です。
このように、「怒り」には、差し迫った危険から身を守るための役割があるのです。
「怒り」の役割② モチベーションになる

「怒り」を感じる出来事があった後、「今度こそは・・・!」と奮起した経験はありますか?「怒り」は強いエネルギーを持っています。その強いエネルギーをプラスの方向に向けることができたとき、「怒り」は次の行動へ向けてのモチベーションとなるのです。
「怒り」の役割③ 相手とのコミュニケーションになる

「怒り」を適切に表現すると、自分の思いをきちんと伝えることができます。また、「怒り」の感情を伝えることで、自分の本気度や真剣さを伝えられる場合もあるでしょう。「怒り」は相手と良いコミュニケーションをとるための、一つの手段にもなるのです。
このように、重要な役割をもつ大切な感情、「怒り」ですが、一方で注意しなければならない「怒り」もあります。
こんな「怒り」には要注意!!
・「怒り」が強すぎる
(=強度が高い)
・いつまでも引きずっている
(=持続する)
・しょっちゅう怒っている
(=頻度が高い)
・自分・相手・モノを攻撃してしまう
(=攻撃性が強い)
このような「怒り」は、他者との人間関係を壊してしまったり、心身の健康を脅かしたりしてしまったりすることがあるのです。
・・・そうならないためにも、「怒り」のコントロールは大切!
「怒り」のコントロールでめざすのは、「怒らない」のではなく「上手に怒る」こと。
・自分の感情を大切にし、適切に伝えること
・相手と良いコミュニケーションをすること
・適切な方法で問題を解決すること
など、「上手に怒る」ことで、毎日は今よりもちょっとだけステキなものになるはず♪
第6弾では、「怒り」をコントロールする具体的な方法について紹介していきます。次回もぜひご覧くださいね!
怒り」に振り回されない生活をめざして、一歩を踏み出してみませんか??





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