【実践編】「怒り」について考える⑥
- サポート教室かたつむり
- 2021年10月4日
- 読了時間: 3分

大人だって子どもだって、みんなが持っている身近な感情。
でも、一歩使い方を間違えれば、自分も相手も傷つけることになる・・・
そんな「怒り」について、いろんな角度から考えてみるシリーズ第6弾!
今回は「怒り」のコントロールについて考えてみたいと思います。
「怒り」のコントロールには3つのポイントがあります。

① 「カッとなる」のコントロール
「怒り」が生まれた瞬間の衝動をコントロールします。
② 考え方のコントロール
自分の考え方と「怒り」には密接な関係があります。
思考をコントロールすることで、「怒り」をコントロールします。
③ 行動のコントロール
「怒り」を表現する行動をコントロールすることで、適切に自分の気持ちを表現します。
今回は、3つのポイントのうち、「カッとなる」のコントロールについて、詳しく解説していきます!
「つい、頭に血がのぼって、カーッと・・・」
カッとなると、ついつい、普段はしないような乱暴な言動をしてしまいますよね。
衝動的な言動をしてしまえば、後悔もひとしお・・・
この「カッとなる」状態が、通常6秒程度しか続かないことはご存知ですか?

「怒り」は、脳のなかの大脳辺縁系という部分で、瞬間的に生まれます。「怒り」が発生すると、「攻撃ホルモン」とも呼ばれるアドレナリンなどがたくさん分泌され、鼓動が速くなったり、血流が増えたりします。これは、危険が迫ったときに戦ったり逃げたりするための、人間の本能です。
一方、瞬間的に生まれる「怒り」に対して、理性をつかさどる前頭葉がはたらきはじめるのは、少し遅れます。一般的に、前頭葉がはたらくまでのタイムラグは4〜6秒と言われています。
つまり、理性がはたらきはじめるまでの6秒間をやり過ごすことができれば、理性を持って「怒り」に対処することができるのです!
では、「怒り」の衝動がやってくる6秒間を、どうやり過ごしたら良いのでしょう?
いくつか紹介しますので、自分に合う方法を探してみてくださいね!
① 数をかぞえる
「1・2・3・・・」とゆっくり数をかぞえてみましょう。
② 深呼吸をする
大きく息を吸って吐きましょう。息をしっかり吐くことを意識して!
③ その場から逃げる
一旦その場から離れましょう。トイレに逃げ込むのもオススメです。
④ 「呪文」を唱える
「大丈夫、大丈夫」など、自分を落ち着かせることばを唱えてみましょう。
⑤ 点数をつける
今、自分が感じている「怒り」に、点数をつけてみましょう。
⑥ 「今ココ」に集中する
今見えているものや聞こえているものに意識を集中します。
「時計、テレビ、ペン・・・」など、見えているものをことばにするのもオススメです。
⑦ 簡単な計算をする
頭の中で九九を暗唱したり、都道府県名や路線の駅名を思い出したり・・・
⑧ イメージする
自分の好きなものや落ち着く景色などを思い浮かべてみましょう。
⑨ 身体を動かす
グッと力を入れてパッと抜く運動が特にオススメ。手をグーパーしてみるのもgood!
いかがでしょう?できそうな方法はありましたか?
「怒り」のコントロールでめざすのは、「怒らない」のではなく「上手に怒る」こと。
「上手に怒る」ことで、毎日は今よりもちょっとだけステキなものになるはず♪
第7弾では、「怒り」をコントロールするポイントの2つめ、「考え方のコントロール」について紹介していきます。次回もぜひご覧くださいね!
「怒り」に振り回されない生活をめざして、一歩を踏み出してみませんか??
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