発達障害のキソ知識〜ASD編②〜
- サポート教室かたつむり
- 2021年11月15日
- 読了時間: 3分

「発達障害」
よく耳にするけれど、何となくしかわからない・・・
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
知っているようで知らない?身近な障害「発達障害」について、一緒に学んでみませんか?

「発達障害」とは、生まれつき脳のはたらき方が通常と違うために、幼少時から特異な行動や特徴が見られる状態のことです。
主に
・ASD(自閉スペクトラム症)
・ADHD(注意欠如多動症)
・SLD(限局性学習症)
の3つを指すことが多いですが、他にも、
・DCD(発達性協調運動障害)
・チック障害
を含むこともあります。
今回は、これらのうち、ASD(自閉スペクトラム症)について紹介していきます!
前回の投稿では「ASDとは?」について解説しました。
ASD(自閉スペクトラム症)とは、
*生まれつきの脳の機能障害で、発達障害の一つ
*遺伝や環境など、多数の要因が複雑に絡み合って発症する
ことを、紹介しました。
今回は、ASDの症状・特徴について紹介していきます!
※注1
症状は同じでも、年代によってその見え方は変わります。ここでは、赤ちゃん(2歳くらいまで)、子ども、大人にわけて紹介していきます。
※注2
ASDの症状は個人差が大きく、同じ症状の人は二人といないと言われるほどです。今回紹介する症状はあくまで一例です。
<ASDの特徴(1):コミュニケーションの難しさ>
「ことば」を使ったコミュニケーションはもちろん、人とかかわる際に大切な「ことば」以外のコミュニケーションにも苦手さが見られます。

○赤ちゃん(2歳くらいまで)
・指さしを見ないorしない
・目が合わない
・人見知りをしない
・あやしても笑わない
・後追いしない
・自分の興味があるものを大人に見せようとしない etc
○子ども
・同年代の子どもとうまく遊べない
・相手の反応を見ずに一方的に話しかける
・相手の視線や表情、身振りを上手に理解したり使ったりできない
・共感したり、相手の心情を考えたりするなど、「気持ち」がわかりにくい etc
○大人
・相手の立場で考えられない
・言外の意味や暗黙の了解がわからない
・雑談が苦手
・空気が読めない
・なんでも言葉通りにとらえてしまう
・曖昧な表現がわかりにくい etc
<ASDの特徴(2)①:こだわり>
特定のもの・ことに強く興味を持ったり、「いつもと同じ」を好んだりする傾向があります。

○赤ちゃん(2歳くらいまで)
・「いつもと違う」とカンシャクを起こす
・ずっと同じ動きや遊びをしている(手をパタパタ振る・物を並べる・おもちゃを回す) etc
○子ども
・〇〇ハカセと言われるくらい、一つの物事をよく知っている
・スケジュールや道順、ものの配置などで「いつもと同じ」を好む
・特定の事柄や動きなどに熱中する etc
○大人
・融通がきかない
・マイルールが強すぎる
・特定のもの(こと)に没頭する
・変更が苦手 etc
<ASDの特徴(2)②:感覚のかたより>
視覚や聴覚など、感覚への刺激に対して、敏感すぎたり鈍感すぎたりします。また、感覚への刺激を強く追い求めることもあります。

○赤ちゃん(2歳くらいまで)
・抱っこされるのを嫌がる
・少しの刺激で大泣きする
・特定の手触りのものを手放さない
・お腹が空いたりオムツが濡れたりしても泣かない etc
○子ども
・ざわざわした教室が苦手
・偏食が強い
・大きい音のする行事が苦手
・まぶしがる
・なんでもニオイを嗅ぐ
・ぐるぐる回ったりぴょんぴょん跳ねたりする etc
○大人
・音や光など、苦手な刺激があると疲れてしまう
・暑さ、寒さ、疲れ、痛みなどに気付きにくい etc
いかがでしたか?
今回ご紹介したのは、あくまで一例です。
もし気になる症状がある場合は、学校園の先生やかかりつけ医、市町村の保健センター、発達障害者支援センター等で相談してみてくださいね!
次回は、「ASDの歴史」について詳しく解説していきます。
ぜひ、ご覧くださいね!
コメント