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発達障害のキソ知識〜ASD編①〜

  • 執筆者の写真: サポート教室かたつむり
    サポート教室かたつむり
  • 2021年11月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年1月10日


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「発達障害」

よく耳にするけれど、何となくしかわからない・・・

という方もいらっしゃるのではないでしょうか?


知っているようで知らない?身近な障害「発達障害」について、一緒に学んでみませんか?




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「発達障害」とは、生まれつき脳のはたらき方が通常と違うために、幼少時から特異な行動や特徴が見られる状態のことです。


主に


・ASD(自閉スペクトラム症)

・ADHD(注意欠如多動症)

・SLD(限局性学習症)


の3つを指すことが多いですが、他にも、


・DCD(発達性協調運動障害)

・チック障害


を含むこともあります。


今回は、これらのうち、ASD(自閉スペクトラム症)について紹介していきます!




「ASD」とは「Autism Spectrum Disorder」の頭文字をとった略称です。

日本語では、「自閉スペクトラム症」または「自閉症スペクトラム」と訳されます。


「スペクトラム」は英語で「連続体」という意味です。

自閉症の人と、そうではない人の間に明確な境界線を引くのではなく、健常者・軽症の自閉症者・重症の自閉症者が連続しているという考え方です。


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ASDでは、生まれつきの脳のはたらき方が違うため、コミュニケーションの難しさや物事へのこだわりなど、様々な症状があらわれます。

*症状の詳細については、また今後の投稿で詳しく解説します。




なぜ、生まれつきの脳機能障害が起こるのか、はっきりとした原因はまだわかっていません。しかし、最近の研究では、多数の遺伝子や胎内での環境が発症にかかわっていることがわかってきました。

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「この遺伝子があるからASD」「この環境だったからASD」などという単純なものではなく、多数の遺伝因子や、多数の環境因子が、複雑に影響しあって発症すると考えられています。

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以前は「親のしつけ」や「わがまま」というとらえかたをされることもありましたが、それらは誤解です。あくまでも、その人が生まれもったものなのです。



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報告によって差はありますが、ASDの人は100人に1人いると言われています。最近の研究ではもっと多いという報告もあります。また、ASDが女性よりも男性に多いことはよく知られていて、男性では女性の約3倍、ASDの人が多いと言われています。



ーーでは、ASDは治るのでしょうか?


ASDは脳のはたらき方が生まれつき違うため、「完全に治る」ということはありません。しかし、それは、ずっと変わらないという意味でもありません。


本人や周囲の人が本人の特性をしっかりと把握し、良い環境の中で適切な支援や療育(治療教育)を受けることができると、特性は変わらず持ちつつも、生きづらさを減らしQOL(生活の質)を上げることができるのです。



いかがでしたでしょうか?


次回は、ASDの症状や特徴について、詳しく解説していきます。

ぜひ、ご覧くださいね!


 
 
 

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